「お口のトラブル。こんなことが起こったら…。」

・歯が痛い!

 

歯がズキズキと痛い場合は、まず虫歯が原因と考えられます。もちろん、ほかの原因で歯が痛く感じられることもあります。歯科医院で診てもらいましょう。

・歯がしみる!

 

虫歯が原因でしみることもありますが、乱暴な歯磨きで、歯ぐきが下がり、歯の根元が出てきたためにしみる知覚過敏も考えられます。歯科医院で症状をよくお話しして診てもらいましょう。

・差し歯がとれた!

 

とれた差し歯は、また使用できる場合があります。かかりつけの歯科医院に、持っていきましょう。くれぐれも、瞬間接着剤などを使って、自分で付けたりしないようにしましょう。

・入れ歯が割れた!

 

そのまま無理をして使用せずに、早めに歯科医院に相談してみてください。修理することでまた使用できるようになる場合がありますので、ご自分での修理はお控えください。

・自分の歯が抜けたところから出血する!

 

歯が抜けたところから出血があるときは、清潔なガーゼを丸めて患部に当てて咬んでください。そのまま咬んで圧迫していれば、10~15分程度で出血が止まります。折れた歯が残っている場合など出血する原因を歯科医院で診てもらいましょう。

・自分の歯が折れた!ぶつけて抜けた!

 

ころんだりして歯が抜けてしまった場合、その抜けた歯をもとのところへもどせるかもしれません。抜けた歯、かけた歯は、可能であれば、砂や土などを歯牙保存液で洗浄し、歯牙保存液に浸けて、できるだけ早く歯科医院に持っていきましょう。歯牙保存液がないときは、牛乳で代用できます。

・顎が痛い!口が開かない!

顎関節症かもしれません。顎関節症は、口と顔面に痛みを生じる障害の1つです。

顎関節症は大きく分けて、顎を動かす筋肉に問題があるものと、耳の前のあたりにある顎の関節に問題がある2つのタイプがあります。

 

顎関節症の症状は、耳、顎関節、両側または片側の顎や顔面、こめかみ、首の筋肉、およびその周辺に発生する痛みや違和感などです。痛みは、突然発生し、痛みの頻度や強さが変化しながら、数ヶ月から数年にわたり持続することもあります。コリッという音がしたり、顎がひっかかって口が開かない、ものが嚙みにくくなること、そして頭痛なども顎関節症に関連することがあります。残念ながら、顎関節症の原因は明確ではありません。症状が複数発生することが多く、原因も1つだけということは稀なのです。顎関節症はもともと慢性の病気なので、精神的な状態も含めた様々な要因と関わりがある疾患であることを理解していただくことが必要です。